S0101 教育原論 第2設題

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    『ジョン・ロックにおける子どもの教育論、特に習慣形成や賞罰法を中心に述べよ。』
    ジョン・ロックの教育論には、タブラ・ラサ説が由来する。タブラ・ラサの考えは古くからあるものであり、プラトンの対話編『テアイテトス』やアリストテレスの『霊魂論』においてもその記述は見られるとされている。
    タブラ・ラサ説は、生まれたばかりの段階では、子どもは何の観念も持っていない白紙の状態であり、感覚を通じて、知識や観念を得ていくという経験主義的な考え方である。幼児期の子どもが誤った観念を植え付けられ、その観念どうしが結びついてしまうと、それが習慣化され、思考を誤らせてしまうことがある。だからこそ子どもを教育することが必要であるとロックは説いた。タブラ・ラサ説に基づいたロックの教育論は、方法さえ確実であれば、後天的に子どもの心を決定できるという、楽天主義的教育観であると一般的にはいわれている。
    ロックのタブラ・ラサの考えに対して、私が感じることは、そう考えねば教育は成り立たないのかもしれないということである。もし生まれながらにして、心に何か先天的なものを持っており、それを生涯変えられないとするならば、子どもがど...

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