「教材づくり論への道程」をテーマとして書いたレポートです。
体育科教育特論
「教材づくり論への道程」
「授業」は、「教師・子供(学習者)・教材」の関係において成立する(授業の三角モデル)と説明される。
・「教材」は授業において必要不可欠な要素である。
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しかし、「教材」という言葉がきわめて多様に解釈されている。「教材」の概念それ自体が一定の共通認識のもとに語られているとは言い難い状況にある。
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これは「日常語としての『教材』」にも反映している。
1、「教材」とは何なのか
(1)「日常語」としての教材
藤岡信勝は「日常としての『教材』」として次の3つの意味を抽出している。
①「教材費」というような形でお金の支出に関連する場合。教育現象の中に構成要素としてくみこまれる「モノ」が教材の名前で呼ばれる。
②一般に授業に持ち込もうとする事実、現象、作品などを指し、教材はモノであるという限定を脱する場合。しかし、この用語法の立場では、それらが授業に持ち込まれる限り教材なのであって、それでなにを教えるかという意識はこの教材概念の中には存在していない。
③教材は日常的な事象や作品などのような素材を表すのではなく、各教科...