2011年提出、数学概論のレポートです。A評価いただきました。勉強の参考にしてください。
参考文献:数学教育の基礎 佛教大学通信教育部 黒田恭史 編著
1、自然数、整数、有理数、少数、実数のそれぞれの数の特徴について記し、続いてこれらの数の相互の関係について記しなさい。
自然数とは厳密な数学の定義では、数の配列の規則だけによる抽象的な数のことを指す。また、この自然数の集合Nにおいて加法や乗法といった演算を考えることもできる。自然数とその加法・減法は、小学校1年から扱う内容である。加法や減法以前に、なぜ1の次が2なのかといった点に疑問をもつ子どもも少なくない。そういった疑問は数学の本質に対する疑問につながることから、子どもと疑問を共有し、自然数の性質に着目しながら、その構造を理解できるように教えるべきである。
整数には正の整数、負の整数、0の3つの集合がある。これらの集合によって減法や乗法などができない場合がある。小学校で学習する整数では、0と正の整数しかでてこず、負の整数は扱わない。よって小学校での整数では減法をすべて習うことはできない。負の整数は中学校段階で習うが、日常生活でも負の整数を目にすることは多々あるため、気温などを使って存在だけ教えておくべきである。+1℃と+2℃では+2度の方が高いが、-1℃と-2℃では-1℃の方が高...