2010年提出の最新版です。A評価いただきました。参考にしていただければ幸いです。
安全に関する学習指導上に占める『体育』の重要性について述べよ。
現代の児童を取り巻く環境は、住宅の高層化・交通量の多さ・安心して遊べる児童公園の少なさなど悪化の一途をたどっている。小学校の体育の目標は『心と体を一体ととらえ、適切な運動の経験と健康・安全についての理解を通して、運動に親しむ資質や能力を育てるとともに、健康の保持増進と体力の向上を図り、楽しく明るい生活を営む態度を育てる。』とある。究極の目標である楽しく明るい生活を営む態度を育てるという目標を達成するには、どれも欠かせない重要なことであるが、人間が楽しく明るい生活を営むためには健康と安全が非常に重要である。児童はもちろんのこと全ての人間が受ける災害は、肉体的、精神的、経済的な負担を重くし、その後の生活に大きな制約を及ぼすことなる。このため『生命の尊重にかかる自己および他人の安全を確保する』ための基本的な要素である安全教育は学校教育に大きな比重を占めるのは当然である。しかし、事故、災害の発生を未然に防ぐことを配慮するあまり、過度に神経質になったり、日常の活動や学習指導の展開が消極的になるようなことがあれば、教育の本質を否定す...