社会福祉士養成講座A評価
1990年代にとりわけ顕著になった大都市における野宿生活者の急増という問題に対し、1999年に設置されたホームレス問題連絡協議会の中で「失業・家庭崩壊・社会生活からの逃避など様々な要因により特定の住居を持たずに、道路、公園、河川敷、駅舎等で野宿生活を送っている人々を、その状態に着目してホームレス」と定義付けられた。つまりホームレスとは、就業機会、住居、家族親類関係の喪失により安穏な日常生活を営むための生活環境を失い、社会保障の枠組みから外れた状態にある者といえる。
近年のホームレス増加の背景には経済情勢の悪化に伴う生活不安定化の進行、家族や地域住民相互の繋がりの希薄化があるといわれる。また、...