ロスト・ジェネレーションの作家について具体的に作品をとりあげて述べよ。
ロスト・ジェネレーションとは、戦争に参加しその体験を身に背負い、アメリカに帰った後、再びヨーロッパに渡った人物のことを指す。この言葉はスタインの言葉をスタインの言葉をヘミングウェイが『日はまた昇る』の扉に書いたことから始まったのである。代表作家には、ガートルート・スタイン(1874-1946)、ドス・パソス(1896-1970)、フィッツジェラルド(1896-1940)、アーネスト・ヘミングウェイ(1899-1961)、フォークナー(1897-1962)などがいる。上記5人の作家を代表作と共に述べていくこととする。
<ガートルート・スタイン>(Gertrude Stein, 1874-1946)
散文や詩作品の実験性によって「ダダイズムの母」と言われ、サロンにおいてパリの新しい芸術家達の庇護者となり、若手作家の文体に大きな影響を与えた。心理学者ウィリアム・ジェームズの教えを受けたり、医学校で研究したりした。また脳解剖学ではかなりの成績を修めたほどである。しかし、興味は文学や美術で1903年からは兄と共にパリで暮らし...