従来の知識伝達を重視した授業の設計と評価に対して主体的な学習を基本とする授業について設計と評価の特徴を比較し、その比較の視点ごとにまとめて授業設計ならびに評価についての留意点を述べよ
子どもたちには元来、大人以上の知的好奇心があり、チャレンジ精神がある。仮説を立てて実験をし、失敗を繰り返すことでたくさんのことを体で覚えていく。そのときに、学校で習ったことが活かされたり、また新たに発見したりして未来への可能性を広げていくものだと私は思う。
新学習指導要領では使いこなせなかった総合学習の時間が削減される。代わって国語や理科などの教科教育の時間が増える。昭和時代の詰め込み式教育とまではいかないが、ゆとり教育前の知識伝達を重視した授業に戻そうという意図が感じられる。それでも総合的な学習の時間をなくさなかったのは、この授業で児童・生徒に主体的な学習を期待してのものだろう。知識伝達と主体的な学習、この二つが車輪のようにかみ合ってこそ、忘れかけていた勉強する意味を気づかせることができるのではないかと期待している。
では、その二つをかみ合わせるにはどうすればよいのだろうか。知識伝達を重視した授業...