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ハヴィガーストの発達課題について
人間には発達に応じた課題があるとする「発達課題」は
という考え方を、アメリカの教育学者であるロバート・J・ハヴィガーストが著書『人間の発達課題と教育』(Human Development and Education, 1953)で展開した。その中で彼は発達課題を、「幼児期」「児童期」「青年期」「壮年期」「中年期」「老年期」の6つの段階に分けて、それぞれの発達段階に対応する身体運動技能、知識や判断などの認知的習得、パーソナリティ発達、各時期にふさわしい役割などを含んだ具体的な発達課題の内容を掲げているので、それぞれの段階についてみていく。
まず幼児期であるが発達課題としてあげているのは
歩行の学習
固形の食べ物をとることの学習
話すことの学習・排泄習慣の自立
性の相違および性の慎みの学習
生理的安定の獲得
社会や事物についての単純な概念形成
両親、兄弟および他人に自己を情緒的に結びつけることの学習
正と不正を区別することの学習と両親を発達させること
といった内容である。この時期は特に母親の役割と母の愛を重要視している。愛情深い信頼すべき関係を通して、母親...