(2011年度の新しいレポート提出ルールに対応しています)
黒田恭史教授 テキスト『総合学習に生きる数学教育(中学校数学科・新しい授業づくり8)』明治図書出版
第2設題
数学教育と総合的な学習の時間との関連を踏まえ、具体的な実践例を取り上げ論ぜよ。
出品者からのコメント
テキストからどの実践例を選ぶかが評価の分かれ目となります。それはそれぞれの授業は要約のし易さが異なるからです。端的に要約出来、自分の意見も適量述べられる実践例として、『オリンピックの陸上競技100m走の優勝記録』を選び、本レポートを書きました。この実践例は理解しやすい内容だからこそ、気の利いた意見を書くのは難しいと思います。A評価をとった私のレポートを参考にして、あなたもA評価をとりませんか?
数学教育と総合的な学習の時間との関連を踏まえ、具体的な実践例を取り上げ論ぜよ。
1、取り上げる実践例
オリンピックの陸上競技100m走の優勝記録について、検討する実践例をとりあげる。具体的課題は大きく4つであり、①男子100m走の優勝記録の変化②女子100m走の優勝記録の変化③①と②の比較及び未来の予測である。
男子100m走の優勝記録の変化
まず最初に行うのは、近代オリンピックの始まった1896年から現在までの男子100m走の優勝記録をExcelで表(これを表①とする)にすることである。
表①を生徒に見せた上で、生徒に気づかせるべきことは、1916年、1940年、1944年の記録が欠けていることである。第一次大戦、第二次大戦でオリンピックが開催されなかったことを確認しなければならない。
次に行うのは、表①のグラフ化(これをグラフ①とする)である。(優勝記録を縦軸、開催年度を横軸とする)
グラフ①を生徒に見せた上で、生徒が数学の授業でなじみ深い原点が(0,0)以外のグラフも存在することや、グラフの縦軸の目盛りを変化させることによって、グラフが直線のように見えり、曲線のように見...