看護学校の実習を踏まえて得られた自身の看護感をテーマとした卒業論文です。
私の看護観
~振り返りから得られた私の看護~
はじめに
いろいろな看護の先輩達が、各々の知識・技術・態度を習得し、実践していく中で自己の看護観を確立し、世に様々な看護論として出版されている。私自身も基礎看護学実習、領域別実習そして、三年間の授業を通し、その中で自己の看護観を確立することが出来たのでここに報告する。
看護とは
色々な看護論に触れたり、実際に実習の中での感じたことや、私の意識を変えることで得られた対象の変化を通して、私の看護とは「全ての対象と正面から向かいあって早期に信頼関係を築き、優しさをもって対象に対し確かな知識・技術・態度を提供し健康への回復、そして保持増進を図ること。」と考える。
急性期であれ回復期であれ、回復する見込みのない終末期であれ、回復過程や年齢に関係なく信頼関係なくして、看護は提供できない。同じ看護を行ったとしても信頼関係なければ不快であり、また細やかな対象にあった看護を提供できなく、看護を提供したという看護者の自己満足であり、対象にとってみればただのお節介と同じである。あえて「正面から向かい合う」と使った理由は、正面向かずして対象との本当のかかわりはあり...