初めて通信制大学等で「社会保障法」を学ぶ方が最初に苦労されると思われる、レポート課題対応時のヒントとなるよう作成しました。近畿大学・社会保障法1のレポート課題を例に、レポート作成へのアプローチ方法、構成、考え方等のポイントを挙げた後に、参考レポート例として、合格レポートを記載しています。また文末に、レポート作成時の基本的な事項も付しています。真面目に学ばれている方の一助になれば幸いです。
社会保障法1レポート 2000字 (3417近畿大学 平成27年4月-29年3月)
[レポート作成時へのアプローチポイント]
このレポートの設題は、年金体系の理解度を確認したのち、実際によくみられるケースに対して、法令等に基づいた正しい手続き等を解説させる、正解のある、いわゆる対応事例解説型のものです。
テーマは、「第3号被保険者の不整合記録問題」です。まず、教科書の目次より該当する章について再読しましょう。また、巻末の索引でも該当するページを確認しましょう。
具体的な手続きについて、国民年金法の条文や日本年金機構HP、厚生労働省の広報HP等で、細かいところまで確認しましょう。
レポートの構成は、設題の流れに沿って忠実に組立をし、簡潔に述べていきましょう。
[設題]
Aは57歳で専業主婦をしている。Aの年上の夫は民間企業に勤めていたが、3年前に定年退職している。かつてAが結婚して基礎年金の第3号被保険者になったとき、夫に手続きを一切任せていたことから、夫が定年退職したときも特に何も手続きをとった記憶はない。
① 公的年金の制度体系について簡単に説明した上で、Aのようなケー...