法学 2単位目

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    2単位目―1
    人に関する法の効力とは、法の人的適用範囲の問題であり、何人が法の適用から除外されるかの問題である。
    一つ目に、一国の法は国人を標準とするものであるとする属人主義がある。つまり、人は国の内外のいずれかを問わず、すべて自己の所属する国家の法に従うべきであるとする主義である。そのため、ある国家の法は外国人には適用されないことになる。この属人主義は、特に刑法の土地に関する効力についての一主義であるといわれ、犯人が自国民である限り、犯罪地の内外を問わず自国の刑法を適用すべきであるとする。人の属する民族により法を適用する立場から古くより主張されてきたのである。二つ目に、領地を基準として法の人的適用範囲を決定しようとする属地主義である。一国の法はその範囲内においてのみ、しかも領域内においては内外人問わず、絶対的に適用されるとする主義である。近代国家は土地の領有を本質的要素とするものであるから、法の人的適用範囲も領域によって定められ、属地主義が近代法の原則とされている。なお船舶・航空機内はそれぞれ自国内として取り扱われている。近代国家は土地の領有をその本質的要素とするものであるから、法の...

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