道徳教育の目標、および道徳の時間の目標を論じなさい。
道徳教育は、『道徳教育は、教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づき、人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念を家庭、学校、その他社会における具体的な生活の中に生かし、豊かな心をもち、伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛し、個性豊かな文化の創造を図るとともに、公共の精神を尊び、民主的な社会及び国家の発展に努め、他国を尊重し、国際社会の平和と発展や環境の保全に貢献し未来を拓く主体性のある日本人を育成するため、その基盤としての道徳性を養うこと』を目標としている。この目標は、学習指導要領「第1章 総則」の第1の2の中段部分にその理念を具体的に示している。
①『人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念を培う』
人間尊重の精神は、生命の尊重、人格の尊重、人権の尊重、人間愛などを貫く精神であり、その中でも人格の尊重は、自分のみだけでなく、他の人々の人格をも尊重することで、互いに尊重し信頼し合う人間愛の精神に導いていくことが必要になってくるのである。
近年問題視されている、子どもの自殺やいじめ。環境問題などを...