国語科教育法の指導過程、単元、教材研究について参考程度に。
学校教育共通の課題である生きる力を育成するため、全ての学校教育を通じて踏まえるべきこと
がある。国語科教育法においては、特に説明や発表といった伝え合う力を高めることが目標に掲
げられている。こうしたコミュニケーション能力が社会の場で強く求められる機会が増えていること、
及び日常生活でも意志疎通を行う際にも必要不可欠であることが理由である。
以上のことから、各学校の教師は国語科教育法を十分に把握することが求められている。国語
学力の既製の資料や指導過程に頼ったり、指導過程の内容を従来の読み書きに注力するのでは
なく、話す、聞くといった実践的な能力の習得も踏まえて独自のものを構成しなければならない。
まず指導過程の重要性について言及する必要がある。国語科教育法の授業過程では、国語の
学力が単なる知識技能の詰め込みではなく、人間的生活を切り開く力を養うことが大切である。国
語科教育法では、教師や生徒が自己の学習状況を理解するために、各能力の習熟度を究明す
るための指導過程が、共通事項として必要とされている。学習内容や方法を、学年や教育者に
よって教師それぞれが作り上げ、自覚をしながら授業を進...