発達心理学 発達心理学では、人間の発達についてどのような見方をするか説明して下さい。
発達とは、卵と精子が受精した瞬間に始まり、死に至るまでの一生のことをいう。人間は生涯にわたって発達をとげる存在であるといわれており、発達は人間の一生という過程のなかで、人間という個体に起こる変化である。そしてそれは、肉体的、精神的な面に現れる量的、質的変化の過程を表す。この様なライフサイクル的な目線で発達を理解しようとするのが、発達心理学である。では、人間の発達についてどの様な見方をするのか述べていくことにする。
従来から人の一生を例えれば、乳児期、幼児期、児童期、青年期…というように、いくつかの節目で区切るということは一般的であった。そして、その根底には発達のイメージがあるように思われる。その発達のイメージとは、人間が誕生してから、身体的、精神的、社会的に成長し、大人に成っていく過程の変化であり、それを発達という言葉で表現するのが、一般的な「人間の発達」の考え方であったのではないだろうか。
しかし、現代の発達心理学では、人が成人して、壮年、老年となり、死に至るまでの人間の生涯にわたる期間を研...