健康の3つのねらいを述べ、それを保育の場で実践するための方法を述べよ。
領域「健康」には、3つのねらいが掲げられている。先ず、1つ目は、「明るくのびのびと行動し充実感を味わう。」ということである。これは、表面上の活動性や活発さのみを意味しているのではなく、子ども一人一人が自由感、開放感を伴った満足感を感じ、安定した情緒が育つことを期待するものである。幼児自らが、能動的に環境に関わっていくためには、先ず、精神的に満たされ安定感が得られなければならない。保育の場においては、保育者は幼児を温かく見守り、共に過ごす楽しさを味わい、信頼関係を築くことが大切である。子どもの興味や関心、発想を大切にしながら、時や場合に応じた適切な意図や願いをもって計画的に子どもたちと関わり、その結果、子どもたちが様々な楽しさ、面白さを体験し、自ら主体的、積極的に行動できるようになっていくことが望まれる。
2つ目は、「自分の体を十分に動かし、進んで運動しようとする。」ことである。運動によって体格、体力、運動能力などの調和のとれた発達がなされていくのだが、これは、戸外での体を使った遊びだけではなく、指先の細かな動き...