「発達に応じた指導と援助について述べよ。」
乳幼児の発達は著しく異なり、また一人一人の個人差も大きい。乳幼児を指導していく上で、子どもの発達段階も知る必要があると考える。それぞれ年齢の特徴、それに応じた保育士の指導、援助について述べていく。
まず初めに6ヶ月未満児の発達について述べる。6ヶ月未満児は、「お腹がすいた」、「おむつが濡れて気持ち悪い」というような生理的な不快感を、泣くことによって表現することが特徴であるといえる。また、母親や保育者に泣くことで訴えを気づいてもらい、それに愛情豊かに応えてもらうことで、人に対する基本的な信頼感が育っていく大切な時期でもある。
保育士は、これに対して「お腹がすいたんだね」、「おむつかえようね」などの温かい相互応答的な対応が、子どもの豊かな感情を育てることに繋がるのである。また、3ヶ月くらいの子どもでも、「この人は安心できる」という気持ちがすでに芽生えている。特定の保育士が一人の子どもに対応することで、「安心感」を子どもが感じられるようにすることが重要である。
次に6ヶ月から1歳3ヶ月未満児の発達についてである。この時期は、人間とて生ま...