「保育者に求められる資質について」
子どもは、幼稚園の環境とかかわり、人や物やできごとと相互に関わり、体験を通して学ぶ。環境の中で、子どもが主体的に活動することが大切にされている。主体的に活動するというあり方は、自主的に前向きにものごとに取り組んでいくという子どもあり方だけでなく、今はやらないというあり方も含む。このようなあり方は、大人から肯定的に捉えられにくいことがある。しかし、子どもは周囲の状況を捉え、判断している。子どもは、大人に受け入れられないものは、表に出さず内に秘められる。子どもが自分の思いを表現し、他者と出会い、そこで他者との関係の中で調整していく、その過程で体験し育つものは大きい。まず、子ども自分の能動性をためらいなく表すことが出来るためには、安心して過ごせる場であること、どのような自分を出しても、まずは受け止めてもらい、その気持ちを理解してもらえるという保育者との信頼関係が築かれていることが必要である。これを実現するには、保育者の役割を現場で実行することが大切だと考える。保育の現場で保育者に求められる役割として次のことがあげられる。
1)よき生活者であること。 乳幼...