資料:3件
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『中小都市における公共図書館の運営』(中小レポート)の意義とその影響について
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1.『中小都市における公共図書館の運営』(『中小レポート』)とは
1963年3月に発刊された『中小都市における公共図書館の運営』(以下『中小レポート』)は、日本の公共図書館に大きな転機をうながしたと言われている。このレポートは、中小公共図書館が公共図書館の中核をなす存在であり、直に住民に関るべき中小図書館の運営基準について、新たな活路を見出そうという意図で作成された。
それまでの日本の図書館は閲覧主体であり、教育し与える場としての図書館であったため、一般市民の足を遠ざけていた。その現状を嘆き、閲覧室のない貸出し中心の図書館への転換を推進しようと提起したものである。
2.『中小レポート』の意義
『中小レポート』は、公共図書館の本質的な機能として、資料提供機能に着目した。
また「奉仕」(サービス)を重視し、「館外奉仕(図書館員が図書館という建物から外に出てサービスする形態)」を「図書館奉仕」の中心に位置づけた。「貸出文庫」もその一つである。
これに対し「館内奉仕(図書館の建物の中でサービスする形態)」は、館外奉仕を中心に余力があったら行うものとし、軽視される傾向にあった。
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『中小都市における公共図書館の運営』~その意義と影響~(八洲学園大学:A評価)
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本レポートは、八洲学園大学図書館司書課程(図書及び図書館史)にて、Aランク評価(最高)を得たものです。『中小レポート』の意義を明確にするため、「資料貸出の意義」にまで踏み込んで論じています。参考文献は、計7冊になります。レポートの内容と共に、参考文献も参考にしていただければと思います。少しでもお役にたてればと思い、全体公開させていただきます。尚、有償になりますが、『公共図書館における貸出の意義』で貸出の意義をさらに詳細に論じています。また、中小レポート刊行以後の公共図書館の衰退(一部図書館)については、『大都市公共図書館の盲点と衰退』にて、大阪市立中央図書館を題材に詳細に論じています。問題点や課題を複数列挙していますので、その中に皆様のホームライブラリーが抱える問題点や課題と共有する部分があるかと思います。最後に、中小レポート刊行以降、公共図書館に根付かなかったレファレンスサービスに関しては、『公共図書館におけるレファレンスサービスの理想と現実』を参照ください。その他、『ブックトーク』や『読み聞かせ』など、児童サービス論に関するレポートも別途掲載しております。
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- 全体公開 2011/04/15
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