【単位習得レポート】ピアジェの「同化」と「調節」の概念 ブルーナーらの現代的レディネス感
ピアジェの「同化」と「調節」概念を説明した上で、幼児の事例をあげ、認知発達理論を用いて考察せよ。
ピアジェの思想の根本には、生物はみな発達する傾向をもち、環境の影響によって必要と不要になる器官は発達・退化し、その変化が遺伝とともに進化の要因をつくると説いた。人間は、外界の事物を認知してそれに適応していく能力を発達させる。それは感覚器官により知覚する段階から、事物の現象をもとに認知する段階、事物と自己との関係をもとにして認知する段階、そして事物が存在しなくても想像力によって認知する段階へと到達していく。
ピアジェは、人間の認知の枠組みをシェマと呼んだ。外界からの刺激はその枠組みに合わせて認識される。これを「同化」と呼ぶ。しかし、そのシェマを変化させないと認識できない刺激に対したときはシェマを変化させる。これを「調節」と呼ぶ。ピアジェは幼児では、同化と調節を繰返しながら安定した外界の認識を次の段階のさらに安定した認識に発達させる(均衡化)と考えた。
均衡化の具体的な事例を以下の通り述べる。
子供のシェマ 同化・調節作用 環境の対応
口にものが触れると吸う...