小学校における特別活動について述べていきたいと思う。小学校の特別活動の目標は大きく分けて、「心身の調和のとれた発達を図ること」、「個性の伸長を図ること」、「集団としての自覚を深めること」、「協力してよりよい生活を築こうとする自主的・実践的な態度を育てること」の四つに分類できる。最初の「心身の調和のとれた発達を図ること」とは、机上の学習だけではなく、集団の中で友人と協力し、五感を使って自ら進んで活動することで、児童の調和的な発達が期待できる。二つ目の「個性の伸長を図ること」では、特別活動の中では児童一人ひとりの個性を生かす場面が多くあるので、児童が自身の個性に気づき、それを発揮し、伸ばしていけるように教師が導いてあげることが重要である。三つ目の「集団の一員としての自覚」は、児童の社会的な資質の育成を図るものだ。集団の中で他人の個性を認め、集団活動に必要な態度や知識などを培い、相互に協力し合えるような環境をつくることが望ましい。四つ目の「自主的・実践的な態度の育成」は特別活動の中心目標であり、本質である。特別活動は児童の興味・関心に応じて自主的に取り組むものが多いため、児童のそのような態度...