学習指導案とは、教員が毎時の学習指導をどのように進めていくかを記載した授業の設計図である。単元の目標を達成するために、本時の授業で何をどのような順序で指導するのか、どのような方法で行うのか、またどのように児童・生徒を評価するか等について、一定の形式にまとめる。学習指導案には細案と略案の2種類がある。細案とは、児童観、教材観、指導観などの詳細な内容を含む案あり、主に研究授業などで参観者に対して授業のねらいや展開などを説明するために作成される。略案は学習の流れの計画を中心とした案である。書式には特に規定はなく、基本的に単元名、単元の目標、指導計画、本時の計画、本時のねらい、展開、評価の観点などを示しておく。このように学習指導案への取り組みは、計画的に展開された良い授業ができるかどうかを左右するといっても過言ではないだろう。
今回のレポートで私は、6学年で扱う「源頼朝と鎌倉幕府」を取りあげる。学習指導要領によると、この単元の目標は、「源平の戦い、鎌倉幕府の始まり、元との戦いについて調べ、武士による政治が始まったことが分かること」(77頁)である。つまり、この単元では、1192年に源頼朝が幕...