2010年度新教科書対応の「生活科概論」です。 正確に考察できており、しっかりまとまっているというA評価の結果でした。 教科書をもとに分かりやすくまとめています。 参考にしてください。
生活科のこれまでのあゆみをまとめるとともに実際の授業における教育的成果と課題を明らかにし、生活科のこれからの展望について具体的なことがらを示して述べよ。
生活科のこれまでのあゆみ】
生活科は、低学年における社会科と理科を廃止して新設されたことが始まりである。未分化な低学年の子どもの発達に合わせて、具体的な体験的活動を通して、対象や事象を一体的に学ぶことが、生活科新設において重要視された。以下で詳しい生活科の歴史を述べる。
昭和30年代終わりから40年代にかけて、経験学習による生徒の基礎学力低下、青少年の非行、規律の低下が問題となり、学校教育において系統的要素が重視されるようになった。
昭和50年代に入ると、低学年における社会科と理科の内容を中心とした新教科開設が検討された。昭和52年の学習指導要領の改訂では、能力主義への反省から、「ゆとりある学校生活」を目標に掲げ、社会科と理科の削減が行われる。しかし総則では、「低学年においては、合科的な指導が十分できるようにすること」と記されるに留まった。
合科的な指導は順調に実施された訳でなく、50年代後半から60年代にかけて、再び低学年教科の構...