佛教大学 総合演習評価Aのレポートである。
課題内容は、本をまとめるといった自由設定であった。
今回私は、田中圭治郎編著の「総合演習の基礎」第5節国際協力の実践についてまとめる。まず初めに国際協力と国際援助についてまとめてみたい。国際協力とは極端に述べたならば、「国際援助」という言葉が、一方が他方に対して優越した立場にある事を含意するところから、それに代わって頻繁に使われるようになった用語である。国際協力における教育の位置として、1950年代・1960年代は「経済発展を促進する重要かつ有効な手段」として着目し、支援が展開されてきた。だが、1970年代に入ると、これら教育投資論・人的資本論は勢いが失速し、代わってベーシック・ヒューマン・ニーズ(BHN)として教育が見られるようになる。 BHNとは、社会によって提供される基本的サービスの拡充を目指すものであり、経済発展の一手段ではなく、それ自体が目的をもつ営みである。1990年代の「万人のための教育世界会議」において教育開発重視の潮流が起こり、基礎重視になった。次に国際理解教育についてまとめる。学校で教授される教科の多くが、結局のところ自己理解につながるとすれば国際理解教育は「他者理解を通じて自己理解を図る」という目的があるように思わ...