【最新】(0740)経済開発論【分冊02】日本大学通信教育部 合格リポート

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    資料紹介

    課題:発展途上国の農村部における貧困の実態について、数値列を引用して説明した上で、貧困の原因と対策について、論述しなさい。
    講評:工夫してまとめてあるのが分かる。良い回答である。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    途上国の農村部が貧困に苦しんでいる原因として、主に以下の2つが挙げられる。1つは、途上国の開発政策に起因する問題である。
    発展途上国が植民地から独立する際に、経済的に自立する手段として、工業化が推進された。
    その際、都市部には集中的にインフラ整備や教育の改善、生活環境の改善が振り向けられ、反面、農村部には未熟練労働力の供給源としての役割のみが求められた。こうして、農村部には雇用を創出し、かつ、高い付加価値を生み出すような産業が育成されず、また、農業生産様式の改善も優先課題としてみなされなかった。かくして、農業および農村部門は開発から取り残されたのである。
    この事は、先進国と途上国の各地域の農業生産性を比較した場合に顕著に表れてくる。農業労働力の割合では、途上国は先進国を上回っている。一方、農業生産高では、先進国が途上国を圧倒的に上回る。この格差は途上国の中でも特に生産性の高い中南米と比較しても、1979年から81年では先進国との格差は7.9倍、2000年から01年では14.2倍とさらに格差が拡大している。また、生産性においては、同年の先進国と低所得国のとの格差は実に122倍にも及ぶ。
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