2つの設題を合わせたファイルです。
1.エドガー・アラン・ポーとマーク・トウェインについて述べよ。
2.ロスト・ジェネレーションの作家について具体的に作品をとりあげて述べよ。
第1設題
エドガー・アラン・ポーとマーク・トウェインについて述べよ。
エドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe, 1809-1849)とマーク・トウェイン(Mark Twain, 1835-1910)は、19世紀に急成長したアメリカ文学を代表する人物である。二人の作者が残した作品について述べていく。
ポーは19世紀の前半のアメリカ文学を代表する一人であり、彼の作品は短編小説、詩、評論、の3つに大別される。彼の短編小説の大半は、『怪奇幻想物語集』と『短編集』にまとめられている。小説の多くは、恐怖、美、詩情、推理のいずれかがテーマとして掲げられている。恐怖を象徴した作品として、現実と幻想が混沌とする中で、巧みに恐怖の効果を出している『アッシャー家の崩壊』(1839)や、すさんでいく人間の心理をグロテスクな黒猫の姿に反映させることで良心の悩みや恐怖を描いた『黒猫』(1843)などがある。推理を象徴した作品としては、彼の科学的推理と詩人的想像力が調和した傑作である『黄金虫』(1843)、かの有名なシャーロック・ホームズの元祖と称された探偵デュパンが登場する『盗まれた手紙』(18...