「相談援助の展開過程における各段階の特徴について述べよ。」
相談援助の展開過程について
相談援助の展開過程には、ケース発見、インテーク、問題把握、ニーズ確定、アセスメント、支援標的・目標設定、プランニング、支援の実施、モニタリング、終結のような流れになる。
①ケース発見
クライエント自身や家族が問題を感じ、自分たちでは問題解決が困難であり専門家の力を借りようと、自ら進んで相談するボランタリーなクライエントと自ら問題を感じていなかったり、相談することに拒否や反発していたりするインボランタリーなクライエントに分けることができる。インボランタリー・クライエントに対しては、ソーシャルワーカーは何をするのか短くわかりやすく伝え、相談することでどのような援助を行えるのか伝える。拒否や反発のあるクライエントに対しては、傾聴の姿勢を示し、話を聴いてもらえると思われるようにしなければならない。信頼(ラポール)の形成に多くの時間を費やす必要がある。ソーシャルワーカーが問題を発見する場合は、すぐに問題解決に動き出すのではなく、クライエントと問題状況についての認識を共有できるようにすることから始める。ラポール...