「在宅福祉サービスの体系と介護保険制度について述べよ。」
1.在宅福祉サービスの体系
高齢になり身体機能が低下しても、誰もが住みなれた場所・地域での生活を望んでいる。高齢者が望む場所・地域での生活を実現するために高齢者の在宅での生活を支援する在宅福祉サービスの充実が急速に進んでいる。在宅福祉サービスは、社会福祉の利用者を在宅において支援するための各種の福祉サービスである。
在宅福祉サービスの体系は、介護保険法にある「居宅サービス」において12の事業があり、給付費支給の側面からは居宅介護サービス費のほかに、居宅介護福祉用具購入費、居宅介護住宅改修費、居宅介護サービス計画費があげられる。12の事業は、①訪問介護(居宅において入浴・排泄・食事などの介護、日常生活の世話)、②訪問入浴介護(居宅において浴槽を提供しての入浴)、③訪問看護(居宅において療養上の世話、診療の補助)、④訪問リハビリテーション(居宅においてリハビリ)、⑤居宅療養管理指導(居宅要介護者等に対して療養上の管理・指導)、⑥通所介護(施設に通い介護や日常生活の世話や機能訓練など)、⑦通所リハビリテーション(施設に通いリハビリ)...