国語科概論
適切な言語運用能力について、「基盤的言語力・文脈的言語力・主体的関与」の観点から考察して述べなさい。
国語科教育法
国語科授業の計画と評価について述べよ。
適切な言語運用能力について、「基盤的言語力・文脈的言語力・主体的関与」の観点から考察して述べなさい。
「国語力」すなわち、適切な言語運用を可能とする能力のことであるが、この「国語力」は三つの要素に分けて考えることができる。以下、この三つの要素について考察していく。
1、基盤的言語力と「読む・書く・話す・聞く」こと
三つの要素の中で、最も大事だと考えられるのが基盤的言語力である。この基盤的言語力とは、文字、語彙、文法、音声など、言葉を扱うための最も基本となる能力のことである。この基盤的言語力は「話す・聞く」「書く」「読む」というすべての力と関わっており、他者との会話や文字による意思の伝達も、基盤的言語力の正しい理解なくしてはありえないのである。また、国語に限らず、他の教科の学習においても基盤となる力であるといえる。
さらに、「生きる力」の育成が叫ばれている今日、生涯を通じて学び続ける姿勢を身につけさせるためにも、学校教育段階で、子どもに基盤的言語力の基礎的・基本的な知識・技能をしっかりと習得させることが重要であると考える。
たとえば、日本語には「おさめる」という言葉だけでも「収める...