安全に関する学習指導上に占める「体育」の重要性について述べよ。
安全に関する学習指導上に占める「体育」の重要性について述べよ。
体育とは身体そのものの教育活動・学習指導であり、身体活動を通して心の成長を目指す活動でもある。この学習指導を進めるためには、子どもの心身の発育・発達の状況に関する十分な理解と子どもの実態をふまえた授業展開が必要であり、また子どもの安全への配慮は大前提である。そして、特に小学校における体育は健康維持の促進や身体能力の基礎・基本を養うという点において非常に重要な役割を担っており、子どもの生涯スポーツのあり方にもつながるという意味で大切な科目の一つであるといえる。したがって、単に「楽しい体育」で終わらせるのではなく、「体育」というものをしっかりと理解し、方向性をもって指導していくという姿勢が重要であると考えられる。
では、はじめに体育のあり方について、現在の学習指導要領(体育科)を取り上げて考えていく。
現在の学習指導要領の内容は、周知のようにゆとりの中で自ら学び考える力、いわゆる「生きる力の育成」を大きな柱とし、①豊かな人間性や社会性、国際社会に生きる日本人としての自覚を育成すること。②自ら学び、自ら考える力を育成するこ...