8 就労支援サービス

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    今や「終身雇用」「年功序列」などの日本型の雇用形態は大きく変化し、日本の企業もグローバル化等の影響を受け、外部労働市場を通じた雇用量の調整の動きを強めている。そこでは株主に対する利益還元を重視するあまり、労働力コストを削減する一方で、IT化を中心とした技術革新の進展に伴う専門的な人材や高度技術者、熟練技能者等の能力主義の導入を積極的に進め、定型的な業務を担う中間層ホワイトカラーについては非正規雇用へと雇用形態の転換を図っていった。
    また産業構造の変化として、サービス産業を始めとする第三次産業が増加し、多様な消費者の趣向を捉えることができる感性を兼ね備えた労働者のニーズが高まっている。
    政府もこのような背景を受け、1999年には労働者派遣を全業種において拡大するという規制緩和を決定した。このことは企業における正規雇用から非正規雇用への転換を加速させることになり、経済状況に応じた労働力の調整と人件費の低コスト化を実現する契機となった。
    しかし一方、これらの利点の裏で様々の問題も発生している。それは日本の非正規雇用者の多くは正規社員と同等の勤務時間、職務内容でありにも関わらず低賃金であること...

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