近年、福祉は「サービス」としてとらえられるようになり、福祉サービス提供組織のマネージメントは「組織中心」から「利用者中心」へと大きな転換してきている。行政がすべてを担う「措置」制度の大部分が廃止され、「民」と「民」の利用契約制度へと転換が開始された。「民対民の契約」となり、行政は利用者が不利益を被らない仕組みを準備する必要があった。そのような時代の流れを踏まえまず、サービス管理に必要な基礎的な事項を整理する。
サービスの品質は「結果の品質」と「過程の品質」という二つの要素から成り立つ。例えば、入浴介助サービスでは「身体が清潔になる」という「結果の品質」とともに「不安を感じない」等の「過程の品質...