中国とアフリカ
近年の中国のアフリカへの進出は他の国をはるかに凌駕するものである。貿易、産業的進出、支援など形態はさまざまである。その中国のアフリカへの進出がどのようなものか、それに対する諸外国の反応はどういったものか、を最近の新聞の引用とニュース資料、文献資料を用いて検証する。
まず、つい2カ月前のものと、10日ほどの新聞から。
2010年6月3日 朝日新聞 朝刊 (要約)
「資源戦略、強力な中国 アジア経済研究所・平野克己氏 アフリカはいま」
豊富な地下資源を求めて各国がしのぎを削り、そこで得た潤沢な資金を背景に世界有数の経済成長を遂げつつあるアフリカ。
アフリカで最も存在感を示しているのが中国だ。そして、日本はその足元にも及ばないという現実がある。
アフリカを重要な資源供給地としてとらえ、原油や鉱物資源を手に入れる代わりに、大量の資金援助を展開する中国の戦略は「新植民地主義」との批判が先進国にはある。また、安価な中国製品の大量流入でアフリカの地場産業が衰退したとの指摘もある。
だが、中東に依存せずに独自の資源確保を目指す中国の戦略は明確で、むしろ頼もしさす...