000755 初等算数科教育法 1単位目
≪課題≫
1.速さの概念を理解させるための算数活動として扱うよい指導法について述べよ。
2.次の文章題の特徴について述べ、この解決案を示せ。
「タンクに水を一杯入れるのに、Aの管だけでは24時間、Bの管だけで入れると12時間かかる。AとBの管を同時に使うと何時間かかるか」
3.概数の指導で必要な位や、けた数を示すには、どのように表現したらよいか。具体例「24726」を例に使って「百の位までの概数」と「上から2ケタまでの概数」を述べよ。
≪講評≫
2.タンク一杯の量は1としてもよいが、24と12の最小公倍数の24としてもよい。
1 速さは、時間と距離の結合によって生まれる概念である。速さ、時間、距離との間には、以下の関係が成り立つ。
(距離)÷(時間)=(速さ)
(速さ)×(時間)=(距離)
(距離)÷(速さ)=(時間)
では、速さの概念を理解させるための指導法としては、まず、2つの速さを比べる方法を用いる。例えば、「Aは12秒かけて96m進み、Bは7秒かけて49m進む。2人のどちらが速いか」という問題である。この場合、距離...