適切な言語運用能力について「基盤的言語力・文脈的言語力・主体的関与」の観点から考察して述べなさい。
国語力について考える場合は三つの要素に分けて考えると便利である。まず、基盤にあるのが、文字、語彙、文法、音声といった「言葉」の基盤となる力です。これを「基盤的言語力」と呼ぶ。そして、それを実際に活用してくのが、文脈での応用です。これを「文脈的言語力」と呼ぶ。さらに、最終的には、主体として言葉や内容にどうかかわっていくかという力も重要な要素である。これを「主体的関与」と呼ぶ。以下4つの段落に分けて述べていく。
1.基盤的言語力と「読む・書く・話す・聞く」こと
言葉を扱うには、文字、語彙、文法、音声などの基本的なこと、つまり、「基盤的言語力」が必要です。読めない字、知らない語があったり、文の意味を勘違いしたりしていてはきちんとした読解はおぼつかないし、書けない字があればやはり困るのです。音声言語でも同じことが言えるでしょう。
「読む・書く」では、まず、訓読みというのは意味での読み方です。一つの漢字に対してどのような意味があるのかを当てはめる読み方です。また音読みでは漢音と呉音というように...