まずサービスの定義として、「サービスとは人間や組織体に、何らかの効用をもたらす活動で、そのものが市場で取引の対象となる活動である。」「『サービス』とは『人』『物』『システム』がその機能を働かせ、有用性を発揮する事」である。
福祉の支援に「サービス」という言葉が定着する契機となったのはゴールドプランや福祉関係八法改正に代表されるように、在宅・施設を中心とした福祉サービス供給量の拡大と福祉サービス利用の一般化へ向けた流れによってである。誰もがサービスを利用できるようになってくれば世間一般の社会サービスと同じように価格が同じならばより質の高いサービスを当然のように求めよりよい施設や事業所を利用とする行動に出る。しかし以前は口コミや評判などでしか情報があまりなくサービスを比較、選択する手段がなかったと言える。現在は各県ごとに情報公表システムを活用し第三者機関の調査による評価がインターネットにより検索する事が出来る。ただ個人利用者が情報公表を活用し施設を検討しているかというと疑問では残る。情報公表システムの存在すら知らない人の方が多いだろうし、施設や業種の区別すらできなければ比較のしようが無い...