全人教育論 第1分冊

閲覧数1,521
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    新教育運動の影響

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     ヨーロッパの旧教育の考え方は、児童の本性は悪であり、絶対服従を目標とし、威嚇主義のもとで児童の欲求を如何にして押さえつけるかということが基盤となっていた。しかし、ルソーの、児童の人間性を肯定した開放的で開発的な教育方針が、教育界に大きな影響を与えた。そして、後にペスタロッチやフレーベルがその考え方から影響を受け、教育に対する考え方、世界的に児童に対する理解についての変化をもたらした。このルソーの考え方を基礎として、新教育運動は成り立つといえる。そしてこれまでの旧教育の考え方とは正反対の、斬新であるが、その後、現在にまで影響を与える児童の捉え方であるといえる。
     世界における新教育の運動の端緒は、イギリスのセシル・レディによる、アボッツホルム校にあると考えられる。セシル・レディは、キリスト教の精神を核とし、尊敬と愛という、人間同士の関わりあいを大切にした。これは、児童を肯定するルソーの考え方を核とするものであると言える。そして、愛の精神の体得により、争いをなくすということを目指そうとした。そして、学科の授業だけでなく、午後はスポーツや作業、芸術、団らんなど、児童の人格形成、人間同士のふ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。