《属人器と箸の文化に見る食文化と食器の関係》
諸論
『食の文化』第一回の森枝先生の講義で、東南アジアの食文化について学んだ。東南アジア・東アジアの食事の仕方、食器の違いに文化の差が反映されていることである。特に東アジア各国の属人器と箸の差異には差異に興味をひかれた。それらについてさらに調べて分かったこと、そしてそれに対する考察をここで述べた。以下、本論でまず東アジアの属人器についてした後で日本の箸の文化について触れ、最後に双方から得た結論を述べたい。
本論
東アジアの属人器を比較する上で日常の食器にもっとも差異が顕著に表れているので比較に適している。飯茶碗、汁椀、箸、匙を日常的に使用する中国、朝鮮、日本を比較ではそれらの属人性にどのような差異があるのか。まず、中国にはこれらの食器のうちに明らかな属人性は見られない。朝鮮の属人器は飯茶碗、汁椀、箸、匙であり、日常使用する食器の全てといえる。日本の属人性も朝鮮に似ており飯茶碗、汁椀、箸だが場合によっては湯呑茶碗にも属人性が認められることがある(1)。日本で匙に属人性が見られないのは日常使いの習慣がないからである。しかし貴族が隋や唐の影響で匙を日常使用していた古代の日本(2)においては他と同様、属人性のある食器として使用されていたのではないかと考えられる。
『食の文化』レポート
《属人器と箸の文化に見る食文化と食器の関係》
《属人器と箸の文化に見る食文化と食器の関係》
諸論
『食の文化』第一回の森枝先生の講義で、東南アジアの食文化について学んだ。東南アジア・東アジアの食事の仕方、食器の違いに文化の差が反映されていることである。特に東アジア各国の属人器と箸の差異には差異に興味をひかれた。それらについてさらに調べて分かったこと、そしてそれに対する考察をここで述べた。以下、本論でまず東アジアの属人器についてした後で日本の箸の文化について触れ、最後に双方から得た結論を述べたい。
本論
東アジアの属人器を比較する上で日常の食器にもっとも差異が顕著に表れているので比較に適している。飯茶碗、汁椀、箸、匙を日常的に使用する中国、朝鮮、日本を比較ではそれらの属人性にどのような差異があるのか。まず、中国にはこれらの食器のうちに明らかな属人性は見られない。朝鮮の属人器は飯茶碗、汁椀、箸、匙であり、日常使用する食器の全てといえる。日本の属人性も朝鮮に似ており飯茶碗、汁椀、箸だが場合によっては湯呑茶碗にも属人性が認められることがある(1)。日本で匙に属人...