聖徳大学 通信 臨床心理学2

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    臨床心理学

    第2課題 第1設題

    心理テストの中で「投影法」というアプローチがあるが、そのアプローチについて説明しなさい。そして、SCT(文章完成法)、TAT(絵画統覚法)、R-test(ロールシャッハ・テスト)の中の1つを選び、それについて説明しなさい。

    投影法とは、質問紙法、作業検査法と並ぶ人格検査の1分類である。曖昧で多義的な図柄や言葉を用い、比較的自由度が高く、どのようにでも受け取れ優劣や正誤がつけられない課題を被検者に求め、その結果から被検者のパーソナリティを測定しようとする。

    質問紙法は被検者が回答を意図的に歪めやすいが、投影法は何を測定されているかがわからないため、反応の意図的な操作が難しく、それだけ本人の性格傾向が現れやすい。したがって、被検者の無意識レベルにわたって多面的、総合的、力動的にパーソナリティが把握できるという利点がある。

    一方、質問紙法や作業検査法は、検査の試行や処理が容易で、結果を数値化して性格傾向を分類できるが、投影法はテストの施行と結果の整理が複雑で時間もかかる上、結果の解釈には相当の経験と熟練を要する。さらに、結果を単純に数量化できず、解釈...

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