高齢者が求める福祉専門職者について
近年、高齢化の進みが著しくそれに伴い高齢者が求める福祉専門職者も多種多様となってきている。高齢者のニーズは年々複雑、多様化してきており、それに対応できる有能な職者が求められている。
そのためには、まず高齢者がどのような状況にあるかを理解することである。
ひとり暮らしの高齢者は一般的には、孤独で不安な気持ちで生活していることが多い。また身体状況としては、なんらかの疾病があり、身体機能は低下しているものの、それぞれの病状は軽症で、日常生活動作は一部援助によってなんとか可能な状況にある。このようなひとり暮らし高齢者には、幾つかの点を十分に理解しておく必要がある。
①生活していく上で欠かすことの出来ない、衣食住の整備、金銭管理、近隣や親戚との付き合い、地域における共同作業など、すべてひとりでやらなければならない。このため、高齢者は考え判断し、行動に移すことが緩慢になり、精神的な負担が大きくなる。
②家族によるなぐさめ、励ましといった情緒面での安定がはかられず、気分転換ができず、悩み落ち込んでしまう。
③生活を共にして、健康状態をみる人がいな...