第一に、「幼稚園教育の基本」として、保育、幼稚園教育とは、「環境を通して行う教育」であるということができる。これは、新幼稚園教育要領においても不変であり、第一章の総則において「幼稚園教育は、幼児期の特性を踏まえ、環境を通して行うものであることを基本とする。」と定め、また、「このため、教師は幼児との信頼関係を十分に築き、幼児と共によりよい教育環境を創造するように努めものとする。」としている。したがって、「幼稚園は、幼児を保育し、適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする。」明示されている。
幼稚園教育要領において、幼児の発達のために重要なことは、幼児一人一人が、それぞれ「環...