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現代の国民病である慢性腎臓病と生活習慣
概念
腎臓は、胃や腸と異なり、普段あまり意識されることのない臓器である。しかし、この腎臓の働きが悪いと血液を濾過して綺麗にすることや尿を作ることができない。
また、体内の水分バランスの調整や血圧などにかかわるホルモンのバランスを分泌することが出来ないというぐらい、陰で重要な働きを担っている。現在、生活習慣病と同じぐらいに、注目し始めているのが、慢性腎臓病である。
これまで腎臓の病気は、「慢性糸級体腎炎」や「慢性腎不全」などと個別の病名で呼ばれてきたが、現代における腎臓病が進み、患者数が増加し、2002年ごろから腎臓病の予備軍を含めて、慢性腎臓病と称することとなった⁽¹⁾。
この慢性腎臓病とは、血液中の老廃物の排出や体内の水分の調整などを行う腎機能に障害が起こる疾患である。慢性腎臓病は、主に高血圧や糖尿病などの病気が大きな要因を占めていて、特徴としては、自覚症状がないことが多く、徐々に腎機能が低下していくという。
腎機能が低下する腎疾患には、糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症などがあり、病期というステージは5段階に分けられ、治療することなく放...