アナフィラキシーについての資料です。
症状に対する看護
アレルギー疾患の症状は、アレルゲンによる刺激→IgE抗体と肥満細胞の結合→ケミカルメディエーターの放出という一連の経過を経て出現する。症状の発言および悪化の防止には、アレルゲンの回避が最も重要である。そのためのセルフケアの確立は、長期的・慢性的な経過をたどるアレルギー疾患患者の看護目標となり、以下の3つの視点に集約される。
疾患およびアレルゲンについて理解し、適切な回避行動がとれる
症状の出現時に適切な対処行動がとれ、症状の悪化を防ぐことができる。
自分にとって最も適切で効果的なセルフケアを学習しながら、自分の生活を再編成し常態化できる。
患者に求められるセルフケアは、日常生活を振り返り、適切で有効な回避方法については維持・強化し、そぐわないもの・適切でないものについては修正していくことである。
呼吸器症状がある患者の看護
《患者の特徴》
呼吸状態の悪化は、疾患だけでなく全身の循環状態にも悪影響を及ぼす。急激に重篤な事態に陥る場合もあり、患者に生命の危機と死の恐怖をもたらす。患者にあらわれている症状と程度を判断し、冷静かつ機敏に適切な援助を行い、呼吸状...