設題名
『学力低下とは何かを明らかにし、社会階層のような社会的不平等と学力がどのような関わりをもつのかについて述べよ。』
佛教大学通信教育部の2010~11年度のレポート課題に沿って作成しております。
この資料は、レポート作成の参考資料としてお役に立てば幸いです。
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『学力低下とは何かを明らかにし、社会階層のような社会的不平等と学力がどのような関わりをもつのかについて述べよ。』
平成10年度学習指導要領改訂において、文部科学省は生徒が「生きる力」を身につけるために、「ゆとり教育」を推し進め、「学校5日制」の実施を決め、体験重視の問題解決的学習を学校に取り入れるため、「総合的な学習の時間」を導入する教育改革を提示した。この改革は「学力低下論争」へと発展した。
「学力低下」の要因は学習指導要領だけでなく諸説あり、時代背景の変化が影響していると考えられる。
日本の社会状況の変化として、①少子化による受験圧力の減少②過度の受験競争による意欲減退③学歴信仰崩壊による無力感④豊かな社会での生活様式や価値観の変化⑤子供の経済力と享楽的娯楽の増大等が挙げられる。
学校の指導内容・方法の変化として、①教科時間数・内容減少②「指導」より「支援」の教育方針③宿題減少による家庭学習習慣やスキル低下④学校内外の安易な指導方法・教材普及による学習方法の質的変化等である。
教育政策・制度の変化として、①入試科目数減少②公立高校入試選抜方式に伴う私立志向による受験競争・高学歴...