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問1
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オーラル・アプローチは旧来の文法訳読法への反動として、伝統的な翻訳による指導を出来るだけ排除して実物の提示や目標言語を用いて説明し指導する方法である。オーラル・アプローチでは母国使用が許され、ダイレクト系メソッドでのオーラル面を更に強調している点が特徴的である。これらの方法は行動主義心理学にもとづいて、口頭練習を中心として理解・模倣・反復・変換・選択により言語習慣の形成をはかり、無意識・反射的に口から自然と外国語が出てくるようにするものであり、習慣に基づいて一定の範囲内で制限された言語運用が行われるのである。しかし、言語とはそもそも創造的なものであり、伝達内容や方法を自らが自由かつ適切に選択出来る選択的表現能力こそが重要であると考えられる。
そこでこれらの欠点を補うべく、コミュニカティヴ・アプローチでは特定表現によって伝達される話者の意図や表現の適切性、更にその意図を効果的に伝える方法を考慮したうえで、適切な言語が選択出来る判断力や効果的な意思疎通能力が求められ、学習者の能動的かつ創造的な活動を可能にし、自主的な言語運用能力の育成を可能にするのである。これは言語の型・形式...