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今回与えられた4つのテーマの中から私が④「日本語を母国語とする英語科教員の存在意義について」を選択した理由は2つある。ひとつには、私自身が以前に在籍していた大学において英語教育学を専攻しており、その中で第一言語である母国語(この場合日本語)と第二言語である英語との関連性について学んだ経験があり、かつ自身が強く興味を持っていることが挙げられる。ふたつ目に、自分自身が様々な英語講師(ネイティブ・ノンネイティブ含め)から教わり、また学習塾の英語講師として英語を指導してきたという経験から見出した持論を改めて試したいという欲求に駆られたためだ。
先ず結論からいえば、日本語を母国語とする英語教師の存在は必要不可欠でありそれは英語のネイティブスピーカーの教師によって完全に代用されることは有り得ない。その根拠についてこれから論じていく。
言語学の世界ではよく「臨界期」という言葉に遭遇する。これは、人間が言語を習得
するのに適した年齢にはリミット(5歳まで、思春期前までなど時期には諸説ある)があり、その年齢リミットを過ぎるとその後いくら学習をしても言語の完全習得は困難という学説である。この仮説を...