教育課程とは何かについて、その基準と編成原理、今日的課題についてまとめてください。
戦前の日本の教育課程は、「教科過程」(小学校)「学科過程」(中学校、専門学校)と呼ばれていた。主に、学校で教えられる数学や歴史の様な教科コース、例えば、数学の二次方程式や社会の独立戦争等の教育内容を組織したというような教育計画と考えられていた。
戦後になると「教育課程」は子供たちが学校で行う学習経験の総体と考えられるようになった。以前は第2義的に考えられていた自治活動やクラブ活動等に正当な位置づけが与えられ、「教科過程」ではなく「教育課程」という用語が定着するようになった。
教育課程の定義をまとめると、「子供たちの成長と発達に必要な文化を組織した全体的な計画とそれに基づく実践と評価を統合した営みとある。端的に言えば、各学年で教えるカリキュラムの内容が「教育課程」である。
S0527 学校教育課程論 設題1
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次に教育課程の基準についてテキストに即して述べる。
先ず、教育課程の歴史である。日本は大きく戦前と戦後に分けて考えられる。我が国ではこれまでに大きく3回の教育改...