『高度情報化社会における図書館資料の価値』(八洲学園大学:優評価)

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    資料紹介

    本資料は、八洲学園大学(図書館資料論)にて優の評価を得たものです。本論では、「高度情報化社会における図書館資料の価値」を明確するため、公共図書館の意義、ならびに図書館コレクションの意義という観点から、「従来の資料」と「電子化資料」について考察しています。参考文献は書籍が8点、WEB資料が2点になります。文字数は約2800字です。尚、図書館学全般にご興味のある方は、無償公開しております『中小都市における公共図書館の運営』、『日野市立図書館の、日本図書館史における意義』をご参照ください。また、ホームライブラリーの現状と課題に関しては、『大都市公共図書館の盲点と衰退』にて大阪市立中央図書館を題材に詳細に論じています。その他、児童サービス論における『ブックサービス』や『読み聞かせ』等の資料も別途掲載しています。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    はじめに
     平日の夕方に近隣の市立図書館を訪れると、貸出カウンターの前ではスーツ姿のサラリーマンや子供連れの主婦、それに学生風の男女が首を長くして自分の順番を待っている。そして彼らの両手には図書やビデオテープ、それにCDやDVDまで収められている。いまや公共図書館で音楽CDを借りるのは当たり前の時代であり、一部の図書館では電子書籍の貸出さえ行われている。(1)このようなメディアの多様化は高度情報化社会の象徴であり、このまま技術革新が進んでいくと紙の資料は無くなり、将来的には電子図書館が完成し、図書館はただの箱になるという声すらある。そしてそういった可能性を100%否定できないのも、今の時代の特徴である。
    しかしながら現段階においては、公共図書館は社会的に有用な情報機関であり、人々が足を運んで利用する価値を持っている。さらには、「従来の資料」と「電子化資料」を組み合わせることで、新しい価値を創造し、発展していく可能性すら秘めている。というのも、図書館が所蔵する資料とは単なる記録情報の寄せ集めではなく、「計画・選択・収集・整理・蓄積・保管・評価・再編」という一連のプロセスを踏まえ上で構築さ...

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