○社会福祉分野における「措置から契約へ」ということにつき、あなた自身の評価も含めて説明しなさい。
1980年代以降、国民の生活水準の向上と、それに伴う社会状況の変化により、それまで、障害者や身寄りのない高齢者などが対象と考えられていた社会福祉のニーズは、次第に国民全体に広がり始めた。そのなかで、従来の措置制度を前提とする社会福祉制度では、現代の福祉ニーズに対応するには不十分との批判が高まり、1990年半ばに開始された「社会福祉基礎構造改革」では利用者本位の考えから措置制度が改められ、利用者がサービス提供事業者との対等な関係のもとに自身の権利としてサービスを選択・決定する仕組み、すなわち「契約制...