変形性膝関節症の病態生理、症状、検査、治療、手術後の経過、看護、合併症の予防と観察ポイントなどを文章と簡潔な表でまとめてあります。
看護学生時代に作成した実習のレポートです。
変形性膝関節症
《病態生理》
特に関節軟骨の退行性変化をベースに、増殖性変化と関節の変形をきたす疾患を一般的に変形性関節症と呼んでいる。これには、一次性のものと、二次性のものがある。
一次性の変形性膝関節症:関節の退行性変化に機械的刺激が加わって発症する。一次性でも種々の素因があげられ、肥満が一つの素因と考えられている。
二次性の変形性膝関節症:先天性疾患または後天性の関節炎などの関節疾患や骨折、脱臼などの外傷に続発する。
わが国では内側関節が主として障害される内反型が多い。階段昇降時の疼痛、歩き出しの疼痛、正座後の疼痛で始まり、徐々に可動域制限と疼痛の増強が見られる。原因としては、肥満、内分泌以上のほか、膝関節が荷重関節であるところから、外傷によるものも多い。二次性変形性膝関節症の誘因としては、半月板損傷、靭帯損傷、骨折による関節面の不適合のほか、膝関節炎があげられる。
《症状》
一般に、歩行時、特に階段昇降時、あるいは正座から立ち上がる時などに疼痛が生じる。関節可動域も制限され、正座不能や屈曲拘縮がみられることも少なくない。
また、膝関節の腫脹・水腫(著名になると膝蓋骨跳...